真夏の夜に花開く”朝鮮朝顔”=純白の大輪。

暗闇の中に思わず息を呑むような”純白の大輪”。
蘭法医華岡青洲の人体実験で有名な「朝鮮朝顔」の花は、妖しい美しさを辺りに漂わせます。
植物愛好家の方から苗を頂戴いたしました。
(KAZ)


深夜に花を咲かせる「朝鮮朝顔」の原産地はインドだそうです。
ナス科チョウセンアサガオ属の一年草で、たくさんの別名で呼ばれています。

「曼荼羅華」、「ハリナスビ」、「キチガイナスビ」、「エンジェルス・トランペット」、「悪魔の草」などなど・・・。
いずれもその強い毒性と美しい花の形状などからつけられたもののようですが、エンジェルと悪魔のように正反対の呼び名があるのも珍しいですね。

根、葉、花、種子のすべてにアルカロイド、スコポラミンなどの有毒成分をもっているため、これを食すと幻聴、頭痛、めまい、意識喪失、呼吸停止、錯乱などを起こすとされています。

協力者の母を失い妻を失明させた有名な華岡青洲の人体実験は、この植物の毒性を麻酔に利用するために行ったものですが、そうした苦難を経て、青洲はいまから200年も前の1804年に世界で初めて全身麻酔による乳癌の手術に成功したといわれています。



開花直前の花芽はまるで”白い葉巻”のよう。
この花の部分は毒性が一番強いとかー。
牛などの草食動物には柔らかくて美味しそうに見えるかもしれませんね。

寝苦しい夏の夜にお贈りする”涼しい話題”のひとこまでした。

2008年08月11日 15:19 | パーマリンク |TOPページへ   ▲上へ

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コメント (5)

AN:

闇の中の白い花は涼感がありますね。
蒸し暑い夜のひと時お庭に出て眺めるのは楽しいと思います。
あまり普及していないようですが、やはり毒性があるために敬遠されいるのでしょうか。

Posted by: AN | 2008年08月15日 10:38

菅原:

朝鮮朝顔のこと、初めて知した。
有毒植物とのことですが、お花は美しいですね。
お茄子の一族とはとても思えません。

Posted by: 菅原 | 2008年08月14日 19:18

巴流:

司 葉子さんの主演で、有吉佐和子さん原作「華岡青洲の妻」の舞台を観たことがあります。
不可能に挑戦する医師の凄まじい探究心と、家族の献身的な支えが心に沁みました。
朝鮮朝顔の写真を拝見して、これがあの悲劇の薬草なのかと、
あらてめて美しい白い花にみとれてしまいました。
医学の恩恵を私たちは受けておりますが、その進歩の過程でたくさんの犠牲が生まれてきたことと思います。

Posted by: 巴流 | 2008年08月13日 11:27

啓三:

薬用に”朝鮮朝顔”を栽培しているという話はあまり聞かないから、きっともっと良い化学薬品が開発されているということなんだろうね。
夏は花の少ない季節だから観賞用としては面白いと思う。
夜に白く咲くのも涼しげでいい。
苗物販売の店などでついぞ見かけないのは毒性が強いからだろうかー。

Posted by: 啓三 | 2008年08月12日 14:02

緑子:

夜に咲く”朝顔”?。
神秘的な雰囲気のお花ですね。
華岡青洲の人体実験は有名ですが、そこで使われた薬草(毒草)がこの「朝鮮朝顔」とは知りませんでした。
大型の美しい花形から、エンゼルス・トランペットという呼び名もうなづけるような気がします。

Posted by: 緑子 | 2008年08月12日 10:28

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