お子様連れのお花見に「三居沢水力発電所」をお勧め

タウン誌「仙台っこ」
タイアップ”仙台再発見シリーズ" No8.
(立春号)=市内書店で2月10日発売。

ご家族連れのお花見に「三居沢の水力発電所」がお勧めです。お子様たちの遊びにも勉強にも最適の素敵な場所ですよ。
(MAK)


■ビュフェの絵にびっくり!


(ビュフェが描いた三居沢発電所のスケッチ)


青葉区の三居沢に日本初の水力発電所があることは、仙台市民なら誰でも知っていますよね。でも「行ったことはないー」。
実は私もその一人だったのですが、ある日知人のブログに紹介された三居沢電気百年館のパンフレットを見て飛び上がりました。
あの有名なベルナール・ビュフェの発電所スケッチが載せられているではありませんか。「まさかビュフェが仙台に?」。
早速東北電力の広報に問い合わせてみると、記念館の建設にあわせ画商を通じて写真を送って描いてもらったものらしいとわかりました。当時リトグラフ二百枚を関係先や各事業所などに配ったといいます。晩年のビュフェの多作はかなり有名ですが、それにしても特注のスケッチとは凄いですね。

ベルナール・ビュフェ

■デユフィの代表作「電気の精」も


(ビュフェ、デュフィのリトグラフが飾られている電気百年館)


電気百年館にはもう一つ、二階に屏風のように張り巡らされた絵があります。これも名品です。
フランスの著名画家ラウル・デユフイの代表作「電気の精」の縮小版なのです。原作は一九三七年のパリ万博のための大壁画として制作されたもので高さ十メートル、長さ六十メートルに及ぶ大作です。
パリ市立近代美術館所蔵ですが、同館に展示されている縮小版のリトグラフは一九五三年に新たに制作されたものです。東北電力さんの記念館建設への思い入れが感じられる貴重な展示品です。

ラウル・デュフィ


■日本初に挑んだ先達の気概


(展示されている日本初の水力発電機=同型機)


でも、なぜ日本で最初の発電所が仙台につくられたのでしょうか。
ネットで「日本の水力発電の歴史」を調べてみると、明治十三年頃島津家二十九代忠義が庭園内に水力発電装置をつくったという文献があるもののその痕跡が確認されず、明治二十一年(一八八八年)に建設されたわが三居沢の発電所が日本初と認定されたとあります。
その創設者の一人として菅 克復の名が記念館に残されていますが、この方は元宮城郡の郡長を務め当時宮城紡績の社長をしていた気概の人で、東京で電灯事業が始められたばかりに時期に、将来仙台でも電灯が必要になると考え、工場で使用している紡績用の水車タービンに発電機を取り付けて水力発電の実用化に取り組んだといわれています。
出発点は一企業家の発想だったのです。

■発電所一帯が絵のような美しさに!


話しが後先になりましたが、この三居沢の発電所を囲む桜風景はとても素敵です。バス停のすぐ目の前から二、三分なだらかに下る桜並木があり、山の斜面に設置された水力を落とす太い導管や、併設されている百年記念館の周囲にもたくさんの桜が植えられて、四月の見頃にはあたり一帯が絵のような美しさになります。
残念ながら駐車場がやや手狭で、敷物を広げてくつろぐようなスペースもほとんどありませんが、バスを利用してご家族そろって散歩気分でお出かけになるにはもってこいではないでしょうか。

■交通公園やお不動さんも


(水力発電所に隣接している三居沢交通公園)


付近にはお子さんがのびのびと遊べる交通公園や、小さな滝のある三居沢不動尊もあります。
交通公園は楽しみながら交通ルールを学べるようにとつくられた市の施設で、入場は無料。足こぎ式ゴーカートや、自転車、遊具、広場のほかに休憩所の設備もあり、四歳から小学生くらいのお子さん連れならお弁当持ちでゆっくり過すことができます。
ついでにといっては失礼ですが、古い歴史を持つお不動さんもお参りしてきましょう。昔から洪水、干ばつ、疫病除けなどにご利益があるといわれ、本堂裏手には修験者がそこで修業をしたという二十メートルほどの滝もあります。一回百円の「浮きみくじ」で運試しをしてみるのも面白そうです。


■最寄りバス停から歩いて2分


(バス停から続く桜並木)


最寄りのバス停は仙台市営バス「三居沢交通公園前」です。仙台駅からなら約二十分。たくさんのルートがここを通りますから、あらかじめ乗車する場所を調べておきましょう。もちろんバス停からは小さいお子さん連れでも楽に歩いていける距離です。
日本初に挑戦した先人の偉業を偲びながら “遊んで学べる ”お花見の穴場として、小さいお子さん、お孫ちゃんをお持ちの皆さんにお勧めいたします。
 


東北電力三居沢電気百年館のホームページ

宮城の旅 仙台市青葉区三居沢

2010年01月31日 11:48 | パーマリンク |TOPページへ   ▲上へ

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コメント (11)

よく調べられていますね。
流石です\(^o^)/
私はスケッチついでに三居沢発電所に行きましたが、素晴らしい所で桜の咲く頃はお勧めのお花見スポットですね。
ビッフェの線描が好きで、只今ビッフェの愛妻アナベルの絵を模写しています。

Posted by: ミモザ | 2010年02月06日 08:07

yoshi:

三居沢は子供たちと行っていますが、お花見時が良いとは気がつきませんでした。
そのとき電気百年館にも入ったのですが、ビュッフェのリトグラフがどこにあったのか見た記憶がありません。
もう一度しっかり見て来たいと思います。

Posted by: yoshi | 2010年02月05日 13:04

さえ:

子供達はお花見だけでは退屈してしまいますから、
絵を見たり、公園で遊んだり、オミクジを引いたり
できるのはとてもいいですね。
三居沢の発電所は話に聞いたことがあるだけで、
いろいろな施設があるとは知りませんでした。

Posted by: さえ | 2010年02月04日 15:17

高田:

ビュフェが三居沢を描いていたなんてまったく初耳。
たしかにお義理の絵みたいな感じもあるけど、発電百周年
にふさわしいモニュメントだと思います。
東北電力さんさすがですね。

Posted by: 高田 | 2010年02月04日 09:29

伊勢:

水力発電所というからいづれ辺ぴな場所にあるものとばかり思っていましたが、バス停からわずか2分とは意外でした。
恐らく出来たころは遠く外れた山の中だったのでしょうね。
お花見が出来るほど桜が綺麗で、しかもビュフェやデユフィも作品も観られるとは幸せです。
子供連れのピクニックが手軽に出来る良い場所をご紹介いただきました。

Posted by: 伊勢 | 2010年02月03日 14:49

DON:

日本で最初の水力発電所というのは政府が作ったものだと
漠然と思っていたけど、民間人の発想とは驚いた。
明治21年といえば仙台はまだ経済基盤も乏しい小都市だった
わけだから、発電などという大事業に取り組んだ人は余程の
大物だね。
いまだに仙台人は新しいものに飛びつかないといわれている
のを考えると、桁外れの人がいたものだ。

Posted by: DON | 2010年02月02日 17:31

栄治:

僕もビュフェは大好きな作家の一人ですが、三居沢のリトグラフは少しイメージが違うような気がします。
本来ならもう少し線が鋭く陰影も濃くあっていいように思うけど。
写真頼りの依頼品だとこんなものなのでしょうか。

Posted by: 栄治 | 2010年02月02日 14:35

AN:

三居沢の水力発電所のことは聞いておりましたが、いろいろな施設が周囲にあるとは知りませんでした。
最近はループルバスも止まるようになったとか・・。
お花見頃に一度いってみたいと思います。

Posted by: AN | 2010年02月02日 13:39

豊子:

お花見の後に交通公園やお不動さんというのは面白いコースですね。気がつきませんでした。
あそこならバスで行けるし、お酒を飲んで騒ぐ人たちもいないでしょうから子供連れにはもってこいだと思います。

Posted by: 豊子 | 2010年02月01日 16:08

菅原:

水力発電所はまだ現役なんでしょうか。
100年以上も前に設置されたものがまだ稼動しているなんてオドロキです。
首都から遠い仙台に日本初の発電所を造った明治の方々の先見性を現代の子供達にも見習って欲しいです。
お花見時の見学はさておいて、学校の社会科で取り上げるべきエピソードではないでしょうか。

Posted by: 菅原 | 2010年02月01日 15:50

呉山人:

ビュフェのスケッチがあるのは凄いことだが、果たして真筆なのだろうか。
もちろん東北電力が関係先に記念品として200枚も配ったというのだから大枚を投じて依頼したものだろうが、世の中には達者に”もどき絵”を描く奴がたくさんいることだし・・・。
もし本人が一見もせぬ場所の絵を写真頼りに描いたとすれば、いかに晩年の濫作期とはいえ悲しすぎる気もする。
ビュフェ大フアンの一人として一言。

Posted by: 呉山人 | 2010年02月01日 10:24

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